Lomo Sokol 2

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 私は別に LOMO製のカメラが特に好きなわけではないが(かといって嫌いでもない)、LOMO製のわけの分からないカメラに縁があるようで、今回もこんなものが入ってきた。LC-Aだけが LOMOだと思っていたらこの会社の製品の特徴はわからない。

 色々ソビエト製のカメラを使っていくうちに、それぞれの会社の性格というものが掴めてくる。

  • KMZ(Zorki系):スマート系。輸出向けの生産が主だったためだろうか。かなりハイレベルなユーザを対象としている感じがする。
  • FED(FED系):ダサイ系、もろソビエト系という方が適切だと思う。国内向けの生産が主だったためだろうと思われる。
  • BelOMO(Agat、Silet Electro):チープ系。何が何だかよくわからないけど、よく写ったりする。たまに、ふざけているのか、と思うときがある。
  • LOMO:面白カメラ系。品質はなかなか良い。
  • Arsenal (Kiev):男系。無骨と言った方が良いかなぁ。

 やっぱり、LOMO系は、Smenaあり、ルビテルあり、ゼンマイ巻き上げの LOMO135ありで、よく写るんだけど、どこか変なものを作る。まぁ、遊び心といった方が適切だろうか。KMZやFEDの製品にそのような気概を感じることは出来ない。しかし、製品レベルとしては、KMZが最高だと思う。しかし、現在のZENITの製品レベルはかなり低いらしい。私は現行のZENITを使ったことがないし、これからも使う予定がないので、よくわからない。もちろん、Zorkiの製品レベルがかなり高いとは言っても、日本の製品レベルと比べたらいけないのは言うまでもないことである。

 さて、Sokolであるが、私はシルエットエレクトロ、とかSmena Symbol(どちらも似たような形状)程度の大きさと、作りを想像していたが、手に取ってみてビックリ。かなり大きくて、重いカメラだ。レンズ交換式かと思ったが、レンズは交換できない。

 レンズはインドゥスタール70 f2.8/50mmがついている。LOMOのインドゥスタールは LOMO135の経験からみて、非常に期待できる。私が今まで使ったインドゥスタールの中で、うなるように素晴らしい立体感を出すのが、LOMO135のインドゥスタールだった。決してラディオノフ教授設計の面白レンズではない。ちなみにソビエトカメラのレンズというのはあまり種類が多くないので、系統を見れば、だいたい描写が想像できる。

 インドゥスタール系、ジュピター系、ルビテル T系。有名どころはこの3つに大別される。ソビエト独自設計と思われるのが、ルビテル系。ルビテル系レンズは、ソビエト時代のものは素晴らしいが、ロシアになっててきめんにダメになったようだ。LC-Aも凄いと思ったのが、1986年製のもの。電池を4つ入れるような変わったタイプだったが、描写は今のものよりも格段に良かった。今なら、20000円ちかくの値段が付いただろうが、そのとき私もその価値がわからずに 8000円程度で売り払ってしまった。

 まぁ、それはどっちでも良いが、このカメラはシャッタースピード優先自動露出機構を備えている。下の写真ではあまりハッキリわからないが、125の下に Aがついており、後は絞りを適当に選んでくれる。そして、光量が足りないとシャッターが下りない、という芸の細かさだ。ちなみに凄いと思うのがシャッター、これは Copalのライセンス生産だということである。やっぱり LC-Aも、LOMO製にしてはシャッターがしっかりしていると睨んでいたが、これもコパルのライセンスものかも知れない。

 ちなみにこの人間が大の字になったような CCCP マークは、ソビエト帝國が健在だった当時、品質の良い製品につけられたものだそうだ。なぜ、Zorkiについていないのか不思議だが、たぶん輸出用だったから必要なかったのではないか、と踏んでいる。しかし、シルエットエレクトロについていないのは当然納得できる。Agatはこの際どっちでもいい。

 さて、このカメラ、私はピント目測だと思っていたが、実はレンジファインダーカメラであるということをお客様からご指摘いただいた。その方はちゃんとレンジファインダーのSokol2をお持ちである。私は壊れているなら直そうと、軍艦部を開いてみた。壊れているのなら、レンジファインダーのミラーがとれているだけだから、簡単に直るだろうと踏んだのだ。しかし、開いてみたところ、確かにレンジファインダーの構造にはなっているが、カメラの中にはミラーのアングルも何もなかった。前のオーナーが取り外して捨ててしまったのだろうか?それとも、そのオーナーはレンジファインダーを直そうとして、壊してしまい捨ててしまったのだろうか?それとも初めからつけるのを忘れてしまったのだろうか?いずれにせよ、謎である。

 また、電池ボックスを発見できなかったが、そのSokol2オーナーのお客様に、電池ボックスの在処を教えていただいた。有り難いことである。ちょうど上の写真の一番右に位置する丸い部分を開くと電池ボックスになっている。

 なかなか奥が深いカメラだ。

 今回は、初顔合わせなので、作例の方はまだ。もうしばらくお待ち下さい。