Iskra
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| KMZ(クラスノゴルスク)製のジャバラーな折り畳み式カメラ。この製造所の製品らしく、かなりまじめなカメラである。だったら、ZENITももっとまじめに作ったらどうだ、と思うが、もうこれは時代が変わったので仕方がない。品質さえ、50〜60年代ぐらいの製品並にしっかりしていれば充分やっていけるのだが、困ったものだ。できれば、Zorkiを再生産して売り出して欲しいと切に願っているが、それは無理だろうな。 Iskra:火花、英語で言えば、Sparkとなる。 せっかく素敵な名前が付いているのだから、私はこのカメラで電光石火のスナップショットをやろうと思っていたが、最近そんな元気もなく、結局ふらふらと撮っただけである。そろそろ大型休暇が必要なのかも知れない。あーぁ、静かなマレーシアの東海岸でゆっくりとバカンスをしたいもんだなぁ。 この形状を見て、私はなんの疑いもなく、6x6フォーマットだと思った。そして、実際にフィルムを入れて、6x6でフレーミングをして、キッチリ12枚撮ったのだ。ちなみにブローニーフィルムを使ったことがない方のために説明すると、ブローニーフィルムは巻き戻し、という行為がない、撮影が終わると、そのまま巻き上げておしまい。便利といえば便利である。 撮影が終わり、グリグリとフィルムが終わるまで巻き上げているときに、赤窓になぜか 13 という数字が見えた。6x6というのは120サイズのブローニーフィルムで12枚しかとれない。当然数字も12までである。13というのは6x6ではあり得ないコマ数だ。でも、実際に13が表れてしまった。そして、私は目の錯覚だと思い、もうちょっと巻いてみた。そしたら何と、 14 という数字まで表れてしまった。いくら私でも、ここで巻き上げをストップして、現在自分が置かれている状況をゆっくり省みることにした。 つまり、私は 6x45セミ判フォーマットを6x6だと勘違いして撮影していたのだ。645フォーマットなら、120サイズのフィルムで16枚撮ることができる。よくよく見るとファインダーはちゃんと縦長方形になっている。私はこのファインダーでどうやって正方形フォーマットをフレーミングしたのか非常に不思議だが、ちょっとファインダーが狭いなぁ、と薄々思っていたのは確かである。 このカメラは即ち 6x45判。こう言ってはなんだが、ソビエト製で645判というのは珍しい。しかし、645判というのは、縦横比が1:1.3という写真を撮るにはとてもバランスの良い長方形なのである。
この手の折り畳み式カメラは、何といっても使わないときには非常にコンパクトに畳むことができ、ついでにレンズもボディに隠れて余分な気を使わなくても良いということだろう。しかも軽い。女の子にも一押しの逸品である。何でこういう素敵なカメラを現行で販売しないのか私としては非常に不思議で仕方がないのだが、やっぱり売れる見込みがないのかなぁ?写真をやっている人たちがみんなプロ指向のハイテク一眼レフばかりを求めているわけではない、ということは明白なのだけれどもなぁ。レンズ交換ができないのは、確かに不便かも知れないけど、私の場合、レンズ交換式カメラを持っても、交換レンズを持ち歩くのは荷物が増えてイヤだし、レンズ交換をするのさえ面倒だから、結局標準レンズだけをつけてブラブラするので、標準レンズがついていればそれでいいんだけど。また、私の場合、ズームは良いとか悪いとか云々の前に生理的にイヤで使わないから選択の範囲外である。 さて、KMZの蛇腹カメラというと、Moskvaが有名で、迫力はMoskvaの方が圧倒的だが、使いやすさでいったらこちらの方に軍配が上がる。何といってもレンジファインダーとフレーミングファインダーが同窓で、ピント合わせとフレーミングに時間がかからないから、使いやすいことこの上ない。そして、シャッターも非常に静か。Moskvaはレンズシャッターにも関わらず、かなりシャッターのショックがきついのである。ついでに、Iskraには1/500までついているから、対応範囲が広い。操作もソビエト製にしては滑らかで、もう、言うことナシ。何か欠点があるなら、指摘していただきたいぐらいだ。 最近写真を撮っているヒマさえなく、このカメラもあまり使いこなしているとは思えない。せっかくだから、ロシア旅行に持っていこうかなぁ。早くビジネスビザ通らないかなぁ...。 |